この記事の結論

  • MNPワンストップは、乗り換え先への申込みだけで転出まで完了し、MNP予約番号の取得が不要になる仕組み。
  • 2026年3月時点でドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど29サービスが対応(ドコモ公式資料)。
  • 事業者の組み合わせによっては非対応の場合があり、事前に乗り換え先の公式サイトで確認が必要。

MNPワンストップ方式とは

MNPワンストップ方式は、電話番号を変えずに携帯電話会社を乗り換える「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」の手続きを、乗り換え先の事業者への申込みだけで完結できる仕組みである。総務省の呼びかけにより2023年5月24日(水)から順次開始した(総務省|携帯電話ポータルサイト総務省の告知)。

開始当初(2023年5月24日時点)にワンストップ方式の対象となった事業者間の組み合わせは、NTTドコモ・KDDI(au/UQ mobile等)・ソフトバンク・楽天モバイル・日本通信の5社間が中心で、その後、対応する格安SIM事業者(MVNO)が順次拡大してきた(NTTドコモ公式プレスリリース)。

従来は乗り換え元の事業者で先に「MNP予約番号」を取得し、その番号を乗り換え先に提示する「ツーストップ方式」しかなかった。ワンストップ方式では、乗り換え先のサイトで手続きすると、自動的に乗り換え元のマイページに遷移して転出への同意を行う流れになり、利用者が乗り換え元へ別途連絡する必要がなくなった(NTTドコモ公式|MNP手続き方法)。

乗り換え手順(ワンストップ方式)

他社からの乗り換え(転入)を例にした、編集部によるドコモ公式情報の手順整理は以下のとおり(出典)。

  1. 乗り換え先事業者(例: ドコモオンラインショップ、ahamoサイトなど)の申込み画面で、MNP予約番号の入力欄について「予約番号なし」を選択する。
  2. 乗り換え予定の電話番号と、現在契約している事業者名を入力する。
  3. 自動的に乗り換え元事業者のマイページ(重要事項の確認画面)に遷移し、転出への同意手続きを行う。
  4. 同意が完了すると乗り換え先の画面に自動で戻り、契約手続きが完了する。回線の切り替えは開通日に反映される。

比較のため、従来のツーストップ方式の手順(同じくドコモ公式情報に基づく編集部整理)も示す(出典)。

  1. 乗り換え元事業者に電話・Web・店舗のいずれかでMNP予約番号を申請する。
  2. MNP予約番号を受け取る。ドコモの場合、有効期限は取得日を含め15日間で、オンライン申込みには残り10日以上が必要とされる。
  3. 乗り換え先事業者に申込み、受け取った予約番号を提示する。
  4. 回線が切り替わると、乗り換え元の契約は自動的に解約される。

対応事業者一覧(2026年3月17日時点)

以下は、NTTドコモ公式PDF「MNPワンストップ対応事業者一覧」(2026年3月17日時点)に掲載されている事業者・サービスを、編集部がそのまま転記した一覧である(出典PDF)。表に無いサービスとの組み合わせは、本記事の公開時点でワンストップ方式の対象外である可能性が高い。

事業者名 サービス名
株式会社NTTドコモ NTTドコモ
株式会社NTTドコモ OCN モバイル ONE
KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社 au
KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社 UQ mobile
KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社 povo
ソフトバンク株式会社 ソフトバンク
ソフトバンク株式会社 ワイモバイル
ソフトバンク株式会社 LINEMO
ソフトバンク株式会社 LINEモバイル
株式会社ジャパネットたかた ジャパネットたかた通信サービス
楽天モバイル株式会社 楽天モバイル
楽天モバイル株式会社 楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)
日本通信株式会社 日本通信SIM、b-mobile
株式会社オプテージ mineo
株式会社センターモバイル センターモバイル
株式会社ゼロモバイル LPモバイル
株式会社インターネットイニシアティブ IIJmio
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 NUROモバイル
イオンリテール株式会社 イオンモバイル
ビッグローブ株式会社 BIGLOBEモバイル
JCOM株式会社 J:COM MOBILE
H.I.S.Mobile株式会社 HISモバイル
株式会社カブ&ピース KABU&モバイル
株式会社ハイホー RayL Mobile
ニフティ株式会社 NifMo
株式会社デジタルワレットソリューションズ Smiles Connect
株式会社メルカリ メルカリモバイル
ANA X株式会社 ANAモバイル

ワンストップ方式とツーストップ方式の比較(編集部独自整理)

上記の手順を踏まえ、編集部が両方式の違いを比較表にまとめた。

比較項目 MNPワンストップ方式 MNPツーストップ方式(従来方式)
手続きの窓口数 乗り換え先1社のみ(乗り換え元へは自動連携) 乗り換え元→乗り換え先の2社に別々に連絡
MNP予約番号の取得 不要 必要
予約番号の有効期限管理 気にする必要なし 必要(ドコモの場合、取得日を含め15日間。オンライン申込みは残り10日以上必要)
契約事務手数料 無料(ドコモ・ahamoサイト経由) 無料(ドコモの携帯電話番号ポータビリティ手数料)
利用できる組み合わせ ワンストップ対応事業者一覧に掲載された組み合わせのみ 原則すべての事業者間で利用可能

出典: NTTドコモ公式|MNP手続き方法NTTドコモ公式|MNP解約手続き方法(いずれも編集部確認日2026年7月時点)。

利用時の注意点

  • ワンストップ対応事業者一覧に両社が載っていても、回線の組み合わせ(例: ドコモ回線プランとau回線プランなど同一事業者内の複数ブランド)によっては対象外となる場合がある。申込み前に乗り換え先事業者の公式サイトで対象条件を確認する必要がある。
  • ワンストップ方式が使えない組み合わせの場合は、従来どおり乗り換え元でMNP予約番号を取得するツーストップ方式で手続きする。
  • 手続き中に入力する電話番号・契約者情報に誤りがあると転出への同意が進まない場合があるため、乗り換え元との契約時の登録情報(契約者名義・生年月日など)を事前に確認しておくとよい。

よくある質問

Q1. MNPワンストップとMNP予約番号方式(ツーストップ)はどちらを使えばよい?

乗り換え元・乗り換え先の両方がワンストップ対応事業者一覧に掲載されていれば、乗り換え先への申込みのみで完結するワンストップ方式が手間が少ない。一覧に無い組み合わせの場合は、従来のMNP予約番号を使うツーストップ方式を利用する(出典PDF)。

Q2. MNP予約番号には有効期限がある?

ドコモの案内では、MNP予約番号の有効期限は取得日を含め15日間で、オンライン申込みの場合は残り10日以上が必要とされている。有効期限が切れると再取得が必要になる(出典)。

Q3. MNPワンストップの手続きに手数料はかかる?

ドコモオンラインショップやahamoサイト経由の申込みでは、契約事務手数料は無料とされている(出典出典)。手数料の扱いは事業者ごとに異なる場合があるため、申込み前に乗り換え先の公式サイトで確認するとよい。


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