この記事の結論
- セット割は主要3キャリアで月550〜1,650円が永年割引される仕組み
- 家族分もまとめて割引対象になるため回線数が多い世帯ほど恩恵が大きい
- 格安SIM+格安光回線に分けた方が総額を抑えられるケースもあり要試算
※割引額の詳細な内訳・出典は「主要セット割の割引額・条件比較」参照(2026年7月7日時点)。
セット割とは何か(仕組み)
セット割とは、大手キャリアのスマホ回線と、そのグループ系列(または提携先)の光回線を同時に契約している場合に、スマホ側の月額料金から一定額が継続的に割引される仕組みを指す。編集部の整理では、いずれの制度も「対象の光回線1回線につき、家族を含む複数のスマホ回線がまとめて割引対象になる」点が共通している。
多くの制度は自動適用ではなく、キャリアショップやオンライン窓口での申し込み、または家族関係を証明する書類の提出が必要になる場合がある。契約前に自分の回線・プランが対象かどうかを、各社公式ページで確認する必要がある(2026年7月7日時点、ドコモ光セット割公式)。
主要セット割の割引額・条件比較(独自整理表)
以下は2026年7月7日時点で各社公式ページに掲載されている内容を編集部が独自に整理したものであり、割引額はデータ容量やプランによって異なる(詳細は各社公式ページを参照)。
| セット割名 | 提供会社 | 割引額(税込・月額) | 対象プランの例 | 対象の固定回線 | 確認時点・出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドコモ光セット割 | NTTドコモ | 550〜1,210円 | ドコモMAX/ドコモ ポイ活MAX/ポイ活20/mini(1,210円)、eximo/irumo等(1,100円、新規受付終了プラン) | ドコモ光 | 2026年7月7日時点・公式 |
| auスマートバリュー | KDDI(au) | 550〜1,100円 | 使い放題MAX系・auバリューリンクプラン等(1,100円)、U18バリュープラン(550円) | auひかり、コミュファ光等+ネット+電話セット、または対象ホームルーター | 2026年7月7日時点・公式 |
| おうち割 光セット | ソフトバンク | 550〜1,100円 | ペイトク系・メリハリ無制限+等(1,100円)、ミニプラン(550円) | ソフトバンク光、SoftBank Air等 | 2026年7月7日時点・公式 |
| おうち割 光セット(A) | Y!mobile | 550〜1,650円 | シンプル2 M/L(1,650円)等 | ソフトバンク光、SoftBank Air等 | 2026年7月7日時点・公式 |
補足として、ドコモの「eximo」「irumo」は2025年6月4日をもって新規申し込み受付を終了しており、2026年7月7日時点で新規に契約する場合の主なセット割対象プランは「ドコモMAX」「ドコモ ポイ活20」等になる(2026年7月7日時点、出典)。既存契約者は引き続きセット割の対象となる。
セット割ありきの契約が向いているケース・向いていないケース
セット割の割引額は1回線あたり月550〜1,650円(2026年7月7日時点、上表参照)で、家族の回線数が多いほど世帯全体の割引額は大きくなる。auスマートバリューは光回線1回線につき最大10回線まで、おうち割光セットも同様に最大10回線までがまとめて対象になる(2026年7月7日時点、auスマートバリュー公式)。したがって、家族で同じキャリアのスマホを複数台使っている世帯では、セット割による割引の合計額が相対的に大きくなりやすい。
一方で、総務省はモバイル市場の競争政策の論点として、固定回線と携帯回線のセット割が事業者間の乗り換えを妨げる「囲い込み」の要因になり得ると指摘してきた経緯がある。2020年11月時点の報道整理では、KDDI・ソフトバンクにおいて固定回線とのセット割が適用される携帯回線の比率が3割前後に上ること、セット割適用時に解約率が抑制される傾向が示されていた(2020年11月時点、ケータイWatch、詳細は総務省の研究会ページを参照)。契約を続けるほど乗り換えの心理的・手続き的なハードルが上がりやすい点は、セット割を選ぶ際に踏まえておきたい視点である。
データ使用量が少なく、家族の回線数も少ない世帯では、セット割の割引額よりも、格安SIMへの乗り換えによる基本料金差の方が総額への影響が大きくなる場合がある。次章で試算の考え方を示す。
セット割なし(格安SIM+格安光回線)の総額試算
セット割ありきで大手キャリアを維持する場合と、セット割を使わず格安SIM+比較的安価な光回線の組み合わせに分ける場合とで、月額総額がどう変わるかを編集部が試算する。以下はあくまで一例であり、データ容量・無制限か否かなどプランの前提条件が異なる点、工事費・契約期間条件・キャンペーン割引・家族割引は考慮していない点に留意してほしい。
セット割ありきの例(大容量/無制限プランを想定)
- ドコモ光(戸建てタイプA・2年定期契約・プロバイダ料込):5,720円/月(2026年7月7日時点、出典)
- ドコモMAX(3GB超〜無制限):8,448円/月からドコモ光セット割1,210円引きで7,238円/月(2026年7月7日時点、出典)
- 合計:12,958円/月(編集部試算)
セット割なしの例(格安SIM+格安光回線を想定)
- ahamo(30GB、セット割対象外プラン):2,970円/月(2026年7月7日時点、出典)
- enひかり(戸建てタイプ):4,620円/月(2026年7月7日時点、出典)
- 合計:7,590円/月(編集部試算)
上記の前提条件下では、両者の差額は月5,368円(年間64,416円換算)となる(編集部試算、2026年7月7日時点の各社公表価格に基づく)。ただし、この試算は無制限プラン対データ容量制プランという条件差を含んでおり、必要なデータ容量・通話の使い方・家族回線の有無によって結果は変わる。セット割による割引額と、格安SIM+格安光回線での基本料金差の両方を、自分の利用状況に当てはめて比較することが必要になる。
よくある質問
セット割は自動的に適用されますか?
制度によって異なる。ドコモ光セット割は開通月から自動適用されるが、おうち割光セットはMy SoftBankやショップでの申し込みが必要になる(2026年7月7日時点、ドコモ公式、ソフトバンク公式)。契約前に各社公式ページで手続きの要否を確認する必要がある。
離れて暮らす家族もセット割の対象になりますか?
auスマートバリューでは、家族関係を証明する書類を提出しショップで手続きを行うことで、離れて暮らす50歳以上の家族も対象になる(2026年7月7日時点、au公式)。おうち割光セットも離れて住む家族が対象になり得るが、家族条件の確認が必要とされている(2026年7月7日時点、ソフトバンク公式)。対象範囲は制度ごとに異なるため、個別の確認が必要になる。
格安SIMに乗り換えるとセット割はどうなりますか?
セット割は対象キャリアのスマホ回線であることが条件のため、格安SIM(MVNO)や他キャリアの回線に乗り換えると、原則としてセット割の適用は外れる。乗り換えを検討する場合は、セット割で得ていた割引額と、格安SIMの基本料金差の両方を合わせて比較する必要がある。
格安SIMの料金・条件を横断で比較する場合は、格安SIM比較ページを参照。